こんにちは、こんばんは、今回は【筋トレと空手】について思ったこと。
といったことで書いていこうと思います。
やはりわたしも、そこそこいい歳になってきましたので、なかなか筋トレをしても思うように筋力が伸びなくなりましたね。
空手においては、どんな流派であっても筋トレは有効だと考えてはいますが。
やはりいい歳になって参りますと、筋肉を育てようと思ったところで若い方々にはどうしても及びません。
そして、筋肉をつけることにかなり依存した技術体系といったものになりますと、それはもう、筋肉依存となり、筋肉をうしなった場合、すっかり弱くなってしまうと言う面もあります。
筋トレや、筋力をつけて空手を強くする。
といったことに対して、まったく反対する気持ちはなく、むしろ筋トレをやる気持ちがあるのならどんどんやるべきだと、今でも思っています。
しかしやはり、どうしても中高年となりますと、成人病など、いろいろと長い病気になってしまう方々も増えてくるかと思います。
若い頃は良いですが。
中高年となり、ある期間、入院や闘病生活をしなくてはならない時が来るかもしれません。
今では、二人に一人がガンになる、と言われています。
それ以外にも、いわゆる当たってしまった、などとも言われてしまうくらいに多い。
そして、心臓系統なども、加齢によってはどんどん可能性が高くなってきます。
そうなると、どうしても筋力を失うことになってしまいます。
長い闘病生活などにより、なんとか助かることができても、闘病生活によって、筋力はすっかり失ってしまうことになります。
今現在、巨大な体をした若い、まるでボディビルダーのような体をされた方々も、30・40にもなりますと、どんどん成人病の可能性が増えてきます。
そして、丸々1年も闘病生活をすることになってしまったりしますと、もう、すっかり体はガリガリに痩せ細ってしまうことになります。
闘病生活をしながら、プロテインなどを勝手に飲むことは無理です。
体重の2倍のたんぱく質を取ることなど、病院では不可能となります。
それは自分の寿命を縮めることになってしまいます。
病気になってしまったら、どうしても筋肉はあきらめて、治療に専念するしかありません。
その場合、何年も、何十年もかけて作ってきた筋肉は、すっかりなくなってしまいます。
長い長い時間と、努力を積み重ねてつくってきた筋肉が、病院にいると、あっと言う間になくなってしまいます。
伝統派空手ですと、まだ良いと思いますが。
フルコンタクト系空手の場合などは、筋肉が巨大であることによって強かったタイプの方々などは、かなり戦力を落とすことになってしまいます。
それでも、助かったならありがたいと思うべきだと、わたしは思います。
どんなに必死に、ステロイドまで使って筋肉を作ったとしても、闘病生活をしますとあっと言う間に、筋肉がなくなります。
しかし、空手などの格闘技を地味に練習し、技術をたくさんつけた場合、簡単には弱くはなりません。
一回しっかりと、体に浸み込ませた技術は、脳の【小脳】に記憶されるからです。
子供の頃に自転車に乗れるようになると、そのあと、数十年も乗ってなくても、いきなり自転車に乗ろうとすると、とくに問題なく乗ることができます。
子供の頃は、小脳が発達しやすく、そういった自転車などの、特殊な運動動作を取得しやすい時期である、と言うことがあるようです。
そして、小脳に記憶された運動動作は、すっかりその運動などをやめてしまってから、数十年も経っても、しっかりと小脳が記憶しており、その運動動作を行うことができると言うことです。
空手や格闘技などの、技術的な練習を徹底的に体に浸み込ませ、脳の小脳にガッチリと記憶されるくらいまで、正しい動作を繰り返すことによって、子供の頃に乗れるようになった自転車と同じ理屈で、それからもし、数十年、空手も格闘技もやることがなかったとしても、小脳の記憶は消えないので、正しい動作を行うことができるでしょう。
徹底的に練習し、修得した、ブレのない前屈移動。
相手に反応されにくい、素早い回し蹴り。
そういった技術練習を徹底的に、数年にわたって反復練習した場合、しっかりと小脳に記憶されているはずです。
もし闘病生活を送ることになっても、無事助かり、また空手や格闘技ができるようになったなら、小脳に記憶された運動動作は、すっかり同じように動作することができるはずです。
しかし、中高年になって闘病生活をおくり、失ってしまった筋肉を取り戻すことは、おそらく不可能であり、もう、若い頃の筋肉量に戻すことはできません。
そういったことを考えたりしまして、わたくしも、技術練習と、筋力トレーニングは半々くらい、50対50くらいの割合で行うのがベストであるように、最近では思ってましたが。
いつかは多くの人が、将来的に闘病生活を送ることにどうしてもなってしまうわけで。
それは、どうしても避けることができないことなんです。
その時、ほとんどの筋肉は失ってしまうことになりますが。
小脳に記憶された【技術】だけは、ほとんど失うことがないのです。
そのように考えますと、若い頃はまだ、技術練習と筋力トレーニングを、半々のルーティンなどでやっていくのも、まったくもって良いと思うんですが。
中高年になりましたら、あまり筋肉依存の練習体形は、やらなくても良いように最近では思うようにもなりました。
筋力トレーニングでは、どうしても【速筋】系等のみがどうしても鍛えられることになります。
速筋は、強い筋力を発揮しますが、疲れやすい筋肉繊維です。
そこで、筋持久系等である【遅筋】繊維系等のトレーニングが必要になります。
空手の技術系統の練習で重要なのは、やはり速筋の大きさではなく、持久系の遅筋繊維や、関節・靭帯部分の強さが重要になります。
筋持久系等の遅筋繊維や、関節・靭帯を強くするトレーニングと言うものは、どうしてもいわゆる、筋力トレーニングでは得ることが難しいようです。
筋持久力を高めるような、高回数トレーニングもありますが。
やはり、徹底的に足腰がガクガクになった状態で、まだまだ続けていくような、空手などの非常に強烈に【遅筋繊維・関節・靭帯】系等を鍛える方法は、筋力トレーニングではなかなか得ることが難しく、やはり、技術練習を足腰がガクガクになるまで積み重ねることが、技術の習得や、技術力の向上、小脳にガッチリと記憶させる、といった意味でも、必要なことである。
そのように、考え方が変化してきました。
数年おきに、やはり、技術練習が大事なんだ!
とおもってみたり。
筋トレをもっとやらないとダメだ!
と思ったり。
いろいろありましたが、現在では、そのような考え方となっています。
それでは、今回は【筋トレと空手】について最近考えたこと。
といったことで書きましたが、このあたりで失礼いたします。
それでは、失礼いたします<(_ _)>押忍!