・空手道【その場練習①】・
※いろいろと、体調を崩し、病気になってしまいまして、ずいぶんと長いこと、更新を怠っておりましたけれども、だいぶようやく回復いたしましたので、また、ちょくちょくと、書いていこうと思っております。
よろしくお願いいたします。<(_ _)>
今回は、入院中もずいぶんとやっておりました。その場練習についてなどを中心に書いていこうと思います。
病室では、その場練習以外には不可能ですのでどうしても、その場練習に限られますが、昔から
【空手は畳一帖分あれば、鍛錬できる】
と言われております。
わたくしも、その通りだと思います。
別に、毎回毎回、飛んだりはねたりしなくても、空手の練習はできます。
もちろん、動くスペースがあれば、良いですが、狭いスペースでの限られた練習しかできないから、その練習以外できないから、とゆう状況でしか、得ることのできないこと、感じることができないことも、あると思うのです。
・体軸の立て方・
みなさん、空手を練習するうえで、体軸のほうは考えられておりますでしょうか。
ただ、たんに、
「背筋を伸ばせ!!」
「胸を張れ!!!」
と言われ、その通りにしてますでしょうか。
それとも、背筋は、あまり伸びなく、毎回、気をつけているところでしょうか。
それとも、背筋はもう、バッチリすぎるほどに張っていて、「もう、それはバッチリ!」
とゆう感じでしょうか。
胸を張ってますでしょうか。
胸はどうしても、いつも、普段から猫背なもので、どうしても、疲れてくると、いつもの猫背が出てしまいます。
わかります。
わかりますね。
疲れてくると、崩れてきちゃいますよね。姿勢が。
でも、この
背筋をまっすぐにして【胸を張る】、とゆう、よく言われることだと思うんですけれども、ここで、すぐに疑問を感じることが出来た人は、すごいなぁ、と思います。
たぶん、中国のほうの武術でも、されていたか、カイロプラクティックなどの整体にでも精通されているのかな、と思います。
なぜ?
背筋をまっすぐにして、胸を張ればいいんでしょう??
どうでしょう。
やってみてください。
強いでしょうか。
それは、強い立ち方になってますでしょうか。
まず、背筋を伸ばして、
【前屈立ち】になってください。
いや、【後屈立ち】でも、どんな立ち方でも良いですので、いつも習ってきた
背筋を伸ばして、胸を張る、立ち方をやってみてくださると良いです。
どうでしょう。
強いでしょうか。
その「背筋を伸ばせ、胸を張れ」とゆう空手界の常套句とまで言えるセリフですけれども、やってみたところ、どうでしょうか。
なにか、疑問は感じませんでしょうか。
いや、全ての人がそうなっているわけではないでしょうけれども。
たぶん、おそらくですが。
とにかく、骨盤の位置を確認してください。
骨盤の位置を確認したら、次に。
頭の位置を確認してください。
もちろん、背筋をまっすぐにしないとならないわけですので、良い指導者についている方々などは、問題ないと思います。
どうでしょうか。
骨盤の【真上】に、【頭】はあるでしょうか。
骨盤の真上に、胸はあるでしょうか。
【背筋をまっすぐにしろ!】
に関しては、基本的に問題ないのですが。
【胸を張れ!!!】
ばかりが過ぎてしまうと、どうしても、なってしまいます。
骨盤よりも、後ろに【胸や頭がある状態!!】
つまり、前屈立ちなどをしていて、骨盤よりも、後ろに、胸・頭がある状態。
つまり、やや【のけぞっている】状態。
これってどうでしょうか。
空手の練習【形や基本など】では、
中段突き
をメインに練習すると思います。
つまり、空手とゆう武術は、もともと本来は、【顔面】をぶったたいて、相手を屈服させるものではなく、【腹をたたいて】襲ってくる外敵、暴力、などに対抗するためのものなんですね。
つまり、空手とゆうものの突き技は、もともと本来は、腹をたたいて、相手の暴力や、理不尽な圧力から、身を守るためのものなんですね。
つまり、そのような練習をしている空手家は、もちろん【腹】は強いわけです。
まあ、理想。とも言えますでしょうが。
いつもいつも、来る日も来る日も、何年も何年も、中段突き。練習されていると思います。空手を練習している者ならば、必ず、練習しますね、来る日も、来る日も、中段突きを。
形においても、突き技においては、ほとんどの技が、
【中段突き】
だと思います。
では、その、何年も何十年も、積み重ねてきた努力。
積み重ねてきた空手。
その、
【胸を張れ】
の立ち方で、耐えられますでしょうか。
のけぞってませんかね??
その立ち方・・・ですけれどもね・・・
もし、違ってたら、問題ないですけれどもね・・・・
骨盤の位置よりも・・・
後ろ側に、胸や頭があったら・・・・
そんな状態で、後ろにそっているような状態で、暴力を圧倒できるような【突き】を出せてますでしょうか。
体当たりをしてきた相手を、留めることができるくらい、強い立ち方になってますでしょうか。
腹を叩かれた場合、そんな、胸を張って、そっているような立ち方で、腹を叩かれた時、耐えられますでしょうか。
つまり、長くなりましたけれども。
足りないんですね。
よく、僕もずいふんと色々な空手道場に行きましたけれども。
【背筋を伸ばす・胸を張る】
だけでは、足りないのです。
背筋を伸ばす、胸を張る。
これと同じか、それよりも、そのことの何倍も大切なことが、これです
【腹を締める】こと、です。
中国のほうの武術をされている方々は、もう、立ち方において【骨盤】や【仙骨】を入れることの重要性は、しっかりと理解されていることと、思います。
しかし、空手の世界では、あまり言われないセリフですね。
【仙骨】を入れろ。と。
※骨盤は【[寛骨]・仙骨・尾骨】でなりたっています。(腸骨・坐骨・恥骨を合わせると寛骨(かんこつ)と言います)。
仙骨部分と、第5腰椎が繋がっていることで、人間は立つことができます。
仙骨は、尾骨とつながり体軸を形成する最下部であり、地面(床)・足・腰・体軸を繋げる重要なパーツです。
仙骨が入ってない状態とは、つまり寛骨(腸骨など)が全体的に後方に湾曲している状態です。
わたくし、仙骨を入れるように意識して、練習していましたが、仙骨ってのは、入れるもんじゃないんですね。
かってに、仙骨は、入らないとダメなんです。
どうゆうことか?
よく勉強されている方々は、お分かりだとは思います。
かってに仙骨が入る?
とゆうのは、どうゆうことか。
仙骨ってのは、
いちいち。
自分の意思で入れるもんじゃないんです。
仙骨ってのは、
かってに、腹を締めた時に、あくまで自然に入らないとだめなんです。
人間の背骨は。
頚椎【首】
胸椎【胸の背骨】
腰痛【腰の背骨】
から成り立っています。
そして、それぞれ、異なったカーブ(湾曲)を描いております。
首は、自然にしていると、やや前傾(前方にカーブ)します。
胸椎【胸の骨】は、自然にしていると、後方にカーブします。
腰椎【腰の骨】は、自然にしていると、前方にカーブします。
仙骨は、もともと大昔はしっぽであった、とも言われています【尾骨】と繋がっていますので、下方に向かうほど、後方にカーブしています。
イラストでも、入れるべきかな。
と思いましたが、今回は、とりあえず、なしで文章のみで、表現していきます。
では、よく言われることと、照り合わせていきます。
「あごを引け!」
ですが、これは、頚椎は前傾カーブしていますので、あごを引くことで、カーブをまっすぐに立てることができます。
つまり、理にかなっているといえます。
やはり、昔から言われていることは、正しいんですねえ。
では、次に
「胸を張れ!!!」
ですが、これは、胸椎は後方にカーブしていますので、後ろに曲がっているものを、前方に張ることによって、まっすぐに立てることができます。
つまり、理にかなっています。
正しいですねえ。
では、腰椎はどうでしょうか。
そうなんですね。
腰椎に関しては、あまり、特に空手界では、ああしろ、こうしろ、と言われていないんですね。
これは、中国の武術の世界などでは、ものすごくこまかく指導されるようですので、ちょっと違ってくる部分だと思います。
腰椎は、胸椎の後方カーブと完全に反対に、腹が前に突き出すように、前方にカーブしています。
つまり、腰椎をまっすぐにすることに関して、あまり、特にこだわってない。
なにも、指導されない。
とゆう状態の道場も、多いんではないかと思います。
ですが、せっかく
あごを引くことで、立てた【頚椎(首)】。
胸を張ることで、まっすぐに立てた【胸椎(胸)】。
この段階で、胸・首・頭がしっかりまっすぐになり、大変に強い状態になってます。
ですが・・・・・・
特に・・・あまり言われていない・・・
腰椎が前方にカーブしているとゆうこと。
そのために、せっかく胸から上をまっすぐ立てているのに。
【腹を突き出した状態】
になっている人が、多くみうけられます。
腹を突き出した状態が、本当に強い状態なのか、よく、考えたり、気づいたり、するべきではないかと思います。
では、腰椎をどうしたらいいのか?
簡単です。
腹筋運動をしていれば、どうなるでしょうか。
腹に力を入れた時、どうなるでしょうか。
腹を思いっきり締めた時は、どうでしょうか。
軽く、胸が前傾すると思います。
そして、骨盤が前傾すると思います。
この、骨盤が前傾する、とゆう状態が、かってに。
【仙骨】が入った状態です。
仙骨は、意識的に入れる必要はなく、腹を締め、尻を締めれば、かってに、おのずと入るものなのです。
そして、腹を締めて、軽く胸が前傾し、仙骨が入った時。
さらに、また一度、しっかりと【胸を張ります】。
つまり、順番としては。
・背骨をしっかりと立てるやり方・
①あごを引いて【頚椎】を立てる。
②【腰椎】腹と尻を締めて、腰椎の前傾カーブをまっすぐにする。
※腹・尻を締めることで、後方カーブしている【仙骨】もまっすぐに繋がる。
③胸【胸椎】が強めに前傾するので、しっかりと【胸を張る】ことで、【胸椎(胸)】の 骨をしっかり立てる。
主に、この三点を、その場練習・基本移動稽古・形、などを通してしっかり実行して練習することで、強い立ち方を習得することができます。
足・腰から出た、強い力は、背骨がしっかりと立って、まっすぐな状態でなければ、どこかの背骨がカーブしていることで、そこで、威力はつぶれてしまいます。
そこで、背骨をまっすぐに立てることが、重要になってきます。
胸を張るだけでは、まったくダメです。
腹を締めてください。
腹をしめ、さらに胸を張ることで、強いまっすぐな立ち方になります。
腹がしまってないと、せっかくのその場練習も、基本移動稽古も、形も、たんなるエクササイズになってしまいます。
腹のしまりがないと、背骨が立たないだけでなく、練習そのものが、なんの意味も持たないものになるからです。
胸を張っている姿勢は、かっこいいように感じるかもしれませんが、ただ、たっているだけでは、【空手の姿勢にしたフィギュア】を人形を、ポンッと、そこに置いてあるだけの状態になります。
自分が何年も、何十年も、積み重ねてきた空手が、人形やフィギュアを、ポンッ、と、そこにおいてあるだけのような、つまらない立ち方にしないために、しっかりと、腹や尻などの【腰椎】・【仙骨】など、全ての背骨を、しっかりと立て、足や腰からの、地面からの力、そういったものを100%、【拳】に伝えられるように、背骨を立てることを意識して、練習することが、肝要だと、わたくしは、思います。
では、このあたりで、しばらくぶりになりましたが、失礼します(。´ー`。)でわでわ