・空手道【立つ】とゆうこと②・
こんにちは、こんばんは、せもっちです。
前回、立つ、とゆうことについて①を書きましたが、どうでしたでしょうか。
なぜ、背骨を立てないといけないのか?
とゆうことなんですが、背骨を立てる、まっすぐにする、とゆうことは、地面から出る威力【力】をまっすぐに、拳に伝えるためです。
通常、背骨は【S字カーブ】を描いてつくられています。
これはなぜか?
と言いますと、地面からの衝撃を吸収するためです。
つまり、背骨は普段、なるべく地面からの力を直接、体や内臓、脳などに移動時などに衝撃を伝えないように、【S字カーブ】を描いているわけです。
もし背骨が普段からまっすぐだったら、歩いたり、走ったりするたびに、体全体・内臓・脳などに、とてつもない衝撃が加わり、走るたびにとてつもない衝撃を感じることになります。
そのために、普段、背骨はゆるやかにS字カーブを描いています。
※その証拠として、わたくし、だいぶもう10年かそこら以前になりますが、普段歩く時も、武術的な観点から、背骨を立てるように、仙骨を入れて道路を歩いたり、などして生活したことがありますが、結果として、地面からの衝撃を背骨がもろに受けることとなり【坐骨神経痛】となり、二週間ほど、まともに歩けなくなりました。
では、なぜ空手では、武術では、背骨をまっすぐに立てるのか?
それは、地面からの衝撃を、直接、体全体、主に骨格を通して受け止め、拳へと伝えるためです。
そのために、あごを引いて頚椎を立て、胸を張って胸椎を立て、腹を締めて腰椎・仙骨を立てます。
それによって、普段【S字カーブ】を描き、地面からの衝撃を逃すように作られている背骨を【まっすぐに直立させ】、地面からの力を直接、ダイレクトに拳に伝わるようにします。
・前屈立ちの時、ただ立った場合・
ご覧のとおり、首の骨は前方に湾曲し、胸椎は後方湾曲、腰椎・仙骨(腸骨全体)が前方湾曲、とゆう形となっております。
この状態ですと、スポーツ的な観点(組手など)では、背骨などにクッションが効いている状態なので、背骨や神経系を痛めることもなく、かつ、スムーズに移動できるわけですが、実際に攻撃を相手にぶち当てた際、衝撃を吸収されてしまうわけです。
そこで、地面からの衝撃力を逃がさないために、背骨をまっすぐに立てるわけです。
打撃の衝撃力を相手に100%伝える、とゆうことが、敵対する相手を打倒するさいに、最も大事な要素の一つとなります。
せっかく相手に打撃を加えることができても、もし、地面がツルツルの【氷】・【スケートリンク】のようにツルツルだったら、衝撃力は、相手にほとんど伝えることはできず、いわゆる【手打ちパンチ】・【ペチペチパンチ】とゆう状態になります。
【クイ】で打ち込まれたような衝撃力を発揮するためには、地面からの力を、100%、拳へと伝える必要があります。
そのためには、背骨をまっすぐ立てる必要があるのです。
・背骨をまっすぐ立てた状態の図です・
このように、背骨をまっすぐに立てる必要があります。
そして、足の裏を地面と密着させます。
足の裏がしっかりと地面に噛み付いた状態でなければ、いくら背骨だけがまっすぐでも、意味がありません。
そもそも、地面からの力をしっかりと体に使えているかどうかは、地面をしっかりと足の裏が、つかんでいる必要があります。
それを、ただ、やれ「腰を回せ」だの「腰を入れろ」だの、「引き手をしろ」だのといくら言っても、しっかりと地面からの力を使えてない場合、ただ、人形の腰をひねっているのと同じです。
ただ、地面からの力を使わずに、腰だけ必死にひねっても、引き手を必死に引いても、とくに意味はないのです。
スポーツで、ボールを早く投げるなら、それで充分でしょう。
ですが、自分よりも大きい質量を破壊しなければならない、暴力の場面・抗争の場面・生き残るために武力を使わなくてはならない場面、などでは、そのようなスポーツ的な力の出し方では、相手が自分以上に体重があり、屈強である場合、自分は結局は、いくら一生懸命に何度も打撃を加えても、無力となります。
ただ、背骨をなんとかまっすぐに立てることができても、まだまだ武術的な完成には至らないようです。
それは、格闘技・空手・武術において、相手に打撃を当てた際に、100%の威力を発揮できたとしても、相手にそれを当てることができなければ、まったく意味がないからです。
そして、背骨を立てるだけでは、100%の威力を出すことはできません。
それはなぜか?
じつは、地面からの威力を拳に乗せるためには、ものすごくたくさんの【骨格・間接・靭帯・腱・骨・筋力(大きい表層筋)・深層筋(インナーマッスル)】の長年にわたるトレーニングも必要とするからです。
わたくし、これからも、長きにわたって、そういった技術も紹介できる限り、していこと思っております。
わたくし自身もまだまだ未熟であり、まだまだとてつもない、深い深い武術・武道・空手道・格闘道のはるか長い道のりの途中の者ではありますが、自身で理解できる範囲で、これからもご紹介していこうと考えております。
それでは、今回、このあたりで、失礼いたします。
では、今回の稽古を終了いたします。失礼いたします<(_ _)>押忍っ!!